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当時のテレビCMとか見てて「埋まってる人をニコラス・ケイジが頑張って助け出す話なんかなー」とか思っていました。
最近借りて観て、むしろニコラス・ケイジが助けられる側なのかと。騙された感が凄い。


それはそれとして、映画自体は面白かったので良かった。
序盤に主人公(ニコラス・ケイジ、警官役)が出動、ビルが崩壊して仲間達と生き埋めに。瓦礫やばい。
その後は「埋まってる人」「その親族」の2視点が入れ替わりつつ話が進むんですが、前者は基本的に2人が励まし合って頑張るだけ。後者は後者で、嫁がヒステリーを起こしたり家族がテキトーに励ましたり「公務員なんちゃないわ」みたいになったりするだけ。
「この後、とんでもない事態に!?」みたいな展開はさっぱり無いんですが、意外と飽きずに話に入っていける。
演技や演出が上手いとかそういう事なんでしょうけど、これはかなり凄い事なんじゃないだろうか。


あと、色々wikiったところ、監督のオリバー・ストーンアメリカ批判とか好きな人らしいのですが、この作品にはそういう雰囲気は感じなかった。
事実を伝えるドキュメンタリー映画としての立場に徹したという事なんですかね。
それによって生まれる、フィクション映画とは一風違った迫力なんかも、前述の「飽きない」事に貢献していると思います。
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