トーナメントってなあに?

しばしばトーナメントとカジュアルは対立的に語られるけど、トーナメントって凄く良い物なんだよという話。


1、トーナメントに「暗黙の了解」は無い
例えばカジュアルプレイヤーの「対戦しませんか?」の一言は「ガチガチのトップメタデッキとか、ロックコンボデッキとか、そういうの無しで対戦しませんか?」の意味だったりする。でも、それを正確に言わない。で、ちょうど昨日組んだばかりのGT入賞デッキのコピーを使ったりすると「空気を読めよ」と言わんばかりの不穏な空気を漂わせてくる。いやいや最初に言えよ。
でもトーナメントでは、それは無い。使いたいデッキを使えば良い。思う存分、相手をロックしてやればいい。
もちろんその代わりに、相手もロックしてくるかも知れない。それはしょうがない。自分だけやりたい事をやろうなんてのはムシの良い話だ。でもそうだとしても、ゲームを始める前から俺ルールを押し付けてロックを仕掛けてくるプレイヤーよりは、マシだと思う。


2、トーナメントプレイヤーは強い
もちろん個人差はある。あるトーナメントプレイヤーより強いカジュアルプレイヤーなんて、いくらでもいる。でもその志向を考えると、平均点としてはトーナメントプレイヤーの方が上だと思う。
強いってのはどういう事かっていうと、ゲームをより深く理解しているという事。人には人それぞれの好みはあるだろうけど、でもやっぱり平均的に言えば、その理解の深さの分だけゲームを楽しんでいると思うんだよね。
例えばドラクエ3で黄金の爪や王者の剣の取り方を知らない人がいたら、同じようにゲームを楽しんでいるとしても、大多数の人は「もったいないなー」と感じると思うんだ。


3、トーナメントプレイヤーは友達が多い
カジュアルより多い・少ないという話では無くて、「ガチガチのデッキを使いまくったら嫌われる」みたいなのは基本的に誤解ですよという話。まぁ結局は人間性の問題なので。
ただ知り合いを考える限り、強いトーナメントプレイヤーってのは基本的に頭が良い人なので、日常会話も面白い人が多いと感じる。もちろん趣味や性格が合う合わないとかもあるけどね。


4、トーナメントとカジュアルの違いって何?
例えば今の環境で「茶単バルチャー破滅デッキ」とか「緑単水デッキ」とかを根気強く使い続けてる人がいたとして、その人は多分「カジュアルプレイヤーだ」「茶(緑)使いだ」的に認識されてると思うんだよね。でもそのデッキって過去のトーナメントデッキなんだよ。ただ型遅れってだけで。なんだそれ。
ここに1、を組み合わせると「お前のデッキは最新型だから使っちゃダメだけど、俺のは型遅れだからok」みたいなね。なんか気持ち悪くね?
または逆に、カジュアルデッキからトーナメントデッキに昇格する様な例もある。僕の知ってる範囲でもターボ辣腕とか青茶第7次とか退艦ループとか。仮に1、みたいな状況でターボ辣腕を使うと「あーはいはい」みたいな不穏な空気になるだろうしね。
そう考えると、カジュアルってものの存在が凄く怪しくなってくる。カジュアルって何よ? いや、理念は分かる。分かるけどそれって「カジュアルです!」って主張する様なもんじゃねーだろ。ぶっちゃけ僕には、大多数が主張する「カジュアル」って言葉は、「お前は対戦相手として俺を楽しませろ」という我が儘を押し付けるための免罪符に成り下がっているとしか感じられない。ネットゲ界隈の「マナー」と同一。


関連して。
過去、僕は「トーナメントプレイヤーなのか?」と聞かれたら諸々の理由により「カジュアルです」と答える様にしていたけど、これを訂正したい。嘘ついてすみませんでした。
正確には「ただ頑張ってないだけのトーナメントプレイヤーです」です。