虚偽の報告の制限

よくよく考えたら虚偽の報告は、過去に2回も、運営側の明確な意思によってパワーアップしている。
2回だぜ2回。

Q&A505番
Q:「宇宙引越公社(G-14)」が場に出ている場合、「地球連邦高官(G-2)」の効果で青または黒国力を発生させる事ができますか?
A:できません。「地球連邦高官」の効果は、自身が発生している紫国力の種類を変更する効果です。紫国力が無効になっている状態では、種類を変更する事ができません。


Q&A633番
Q:「虚偽の報告(O-43)」の効果で、発生している国力が無効になっている「黒の部隊(G-C14)」を対象に「従属者(G-67)」の効果をプレイする事ができますか?
A:できません。「黒の部隊」が発生する国力が無効になっている場合、「赤国力を発生する特殊G」という対象の条件を満たせない為、「黒の部隊」を対象として「従属者」の効果をプレイする事ができません。

前者は、当時のクソゲーデッキであるカンクス、カングロ、ターボタイタニア辺りの弱化を狙ったものの副作用ってだけではあると思うんだけど、どっちにしても、好きな方に転ばせられた要素を「国力ロックの勝ち」側に傾けたものではある。
後者はもうそのまんま。Q&A505番を補強しようという意思の表れでもあるし、ギリギリ「基本化Gのテキストが、他と異なる」って逃げ道を選ばなかったという事でもある。


そう考えると虚偽は「許されないカード」でも「壊れてしまったカード」でも無くて、実際には「基本的には問題が無い(と運営側が設定している)カード」であると考えられる。
前にも書いたけど、制限入りは「それでも、流石に暴れすぎた」「2枚貼りで基本化を突破できるのはダメ」辺りが理由だろう。Q&A2つ更新するのも面倒だし、エラッタで「1枚制限/自軍」付けるくらいなら、って感じじゃないかなと。


で、なんで許されてるのかっつーと、多分それは運営の方針の話になってくる。「ユニコーンガンダム環境」や「ACE環境」というものを考えると、周辺警護で割れたり、あるいはG6型デッキを減らすカードである虚偽は、むしろプラスであると言える。8年も前の、しかもたかがコモンのカードがあの暴れ方で、それでも今まで放置されてきた理由は、たぶんそこにある。
まぁ実際のところ、タメGってもう既に「売り上げに絡まないカード」になっちゃってるので、プッシュする必要は無いんよね。その辺も込みで。


で、本気の本気で運営がアレするつもりなら、今回でもやはり放置されたはず。
なんで放置されなかったのかっつーと、まぁ一番大きいのは「色々消えてるのに、虚偽だけ残るってのがあまりに不自然」ってのはあると思う。
でも今回の制限は、反ユニコーン・ACEであるカード群に紛れて親ユニコーン・ACEである虚偽が「同時に」制限された、という一つの見方ができる。ここまで来ると好意的・妄想的すぎるかも知れないけど、「商売人の上司に対する、現場のゲーム運営者」の構図が垣間見える。
つまり、今までは「売り上げ的に、虚偽を残せ」としてきた上で、今回更に「売り上げ的に、エリクとか報道を消せ」という上司に対して、「ゲーム性的に、それであれば流石に虚偽は消します」とした部下。


結論。
運営側は一枚岩では無い。
売り上げ重視は会社として仕方が無い。これは上司命令。
でも、現場のスタッフにはやる気があるのでは無いだろうか。(ただしその「やる気」の向かう先は、多分クルセイドのシステム)