ジャンプと、マンガの面白さ

本格的に面白くなくなってきてて非常にやばい。
修羅場展開を作り出すためのコストが「中井さんという読者的にどうでもいい中年不細工キャラを悪者にするだけ」という非常に軽いものだったってのは理解できるけど。


マンガって連載してる限りは必ず一定以上面白いんだよね。いや、面白くなければ連載終わるという話では無くて、話の展開に興味を持っていて、それを毎週・毎月追いかける、という行為自体に既に十分な娯楽性があると。
だから商業的な意味では、頭の数話で読者を掴めばもうそれである程度の成功が約束される。後は引っ張るだけ引っ張れば、引っ張れた分だけお金が儲かる。そういう意味ではジャンプのいわゆる10週打ち切りシステムは、マンガ読者がマンガを読むという仕組みに対する理解の上に構築された、非常に効率の良いシステムなんだと思う。


で、デスノートの時も言葉にはならなかったけどジワッとは思ってたんだけど、大場つぐみやその担当の編集者も、それを理解して仕事をしているんじゃないかと。
最初の10話と1エピソード、この2つにとにかくエネルギーを注ぎ込む事で読者を掴めば、それ以降は費用対効果の非常に高い仕事ができる。大雑把に言えば、手抜いても売れる。
なんかの記事で前に見たと思うんだけど、浦沢直樹もそういうタイプらしい。風呂敷広げるのは上手いけど畳み方は上手くない、でも拡げるの上手ければ大ヒットする、みたいな。どうせ最後は不人気打ち切りになるしか無いんなら、綺麗に締める必要は無いって感じ。


まぁ個人的には、10巻以下くらいでラストまで綺麗にまとめてあるマンガの方が好きなんだけど。それを少年誌に求める事が間違ってるってのも分かるけど。
でも結局そういうマンガって、古本屋で買ったりするからなあ。そう考えると、↑の売り方は中古業者対策も兼ねられるのかも。