進撃の巨人

名前を聞いたので、読んでみた。(中古で)
面白かった。


ストーリーは普通。というか、ざっくり言ってありがち。
1〜2巻の段階で、
すごいモンスターが出てきて人類ピンチ→主人公頑張る→でも無理、全滅しそう→なんか特殊能力が目覚めて主人公補正ゲット→オレ達の戦いはこれからだ!(ご愛読ありがとうございました)
とかそんな感じ。ロトの紋章とかブリーチとかと同じ骨組み。
まぁ実際のところ普通の少年漫画なので、後はこの「ピンチ→解決」のサイクルを繰り返しながら謎を明かして行くだけなんだと思う。設定云々にしても、計算に基づいてある程度チープにしてある気配がする。例えば主人公の特殊能力の内容は1巻ラストの時点で想像が付くし、行方不明の父親の行方や超大型巨人の謎なんかもある程度見当を付けられるだけの情報は既に揃ってる。
なのでまぁその辺はそれで良い。


良かったのは、テンポ。まぁ基準が普段読んでる少年マンガ=ジャンプなのでアレっちゃアレだけど、遅すぎず早すぎず、適切な速度で話が進むのはやっぱ楽しい。
あとは絵。これは好き嫌い分かれる(amazonのレビューとかすごい)けど、僕は好き。リリカルなんちゃらのベルカ式作画よろしく、デッサンを無視して勢いを重視するタイプの絵で、未熟なのか計算なのか(後者の気がする)その雑さ・稚拙さがプラスに働いている印象。魔人探偵脳噛ネウロに酷似していると思った。あの絵で真っ当な少年マンガを描いたらこうなるって感じ。


少年マンガ基準としては、若干グロめってのはあるか。
シグルイとかベルセルクとかそういうレベルでは無いけど。この辺もネウロくらいをイメージすれば適切か。


総合して「よくできた少年マンガですね」という感じ。
「そもそも少年マンガが好みじゃない」とかそういうのじゃなければ、一読の価値はあると思う。
3巻発売が来月上旬なので、楽しみです。


進撃の巨人(1)
進撃の巨人(2)
進撃の巨人(3)